誰もがハローと言える場所

CD

通信販売可

2004年発表
通信販売とライブ会場にて販売中
ジャケット: Itaru Shimamura

うつ病最盛期にレコーディング。体調も酷く帯状疱疹・顎関節症などを抱えボーカル録りの時に
何度かスタジオ内で気絶転倒。他のアルバムのボーカルは基本的に最初から最後まで
通して唄うのだけれどこのアルバムは細切れのパンチイン録音を多用せざるを得なかった。

ラフミックスが仕上がりジャケット画家のitaruに参考音源として手渡しながら思った。
「イラストが仕上がる頃にはオレはこの世にいないはず。すまん」
1ヶ月後に睡眠薬200錠まとめ飲みして自殺を図るが超熟睡しただけだった。
後日睡眠薬単体での致死量は5000~10000錠だと知る。

表題作「誰もがハローと言える場所」のサビの歌詞に「ドレミファソラシド」を使っている。
メロディーもその音階。「パクリ?」と言われたら苦笑しながら頷くしかない。
歌詞には個性的なキャラクターが複数登場する。愛称を使用しているけどみんな実在の人物。
彼らについては「誰ハロサブストーリー」に書いてある。
「file.7 そりたの警告」に「自殺未遂その後など」に少し触れている。

初めて女言葉・女性視点で書いた「ロザリオ」。
「ペントハウス」「サブマリンデイズ」の朗読曲が2曲。「ロザリオ」の間奏にも「語り」があり
この時期ぐらいから「チンピラ詩人」と呼ばれるようになる。
軽快なダンスチューン「ドライブ」はジャクソンシスターズのパクリ。
敬意を表すために3番で「ラジオから流れてくる 懐かしのジャクソンシスターズ」と唄っている。「sweet revolution」はアメリカ同時多発テロを機に「争い・戦争」について書いた曲。
~愛する人を守り抜くため兵隊さんが空を飛ぶ 爆弾抱えて空を飛ぶ 
寝ぐらとママを燃やされてあの子は泣き出してしまった  許し合うことは簡単なことじゃない~

ライブではジョンレノン「イマジン」の冒頭部分を織り交ぜることもある。

「Blacklist Lovers」は音楽専門学校講師時代に不遇な家庭で育った複数の生徒たちの話を
ベースにした実話。 それにオレの古い記憶も少し混ぜている。

~土砂降り拾った黒い子猫にはブラックレインと名付けた 
酒臭いパパは機嫌が悪くて捨てろと怒鳴られた~

~真夜中のマーケット盗んだコロンはママと同じ匂い 手首を切ったとアイツのメールは今月3度目~

このアルバムは自主制作ではなく「誰ハロ」に共鳴したとある音楽レーベルから発売した作品。
現在その音楽会社は配信だけに業務縮小。それなりにお金を使ってくれたこの作品はあまり売れなかったので少なからず責任を感じている。

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