なぜ黒猫物語を書き始めたのかについて。
レインと暮らし始めて1年ぐらい。レインが脱走して10日近く帰らなかった。
すごく心配で毎朝毎晩探しにいったけどダメ。
近所に張り紙したり色々やったけどレインの気配すら感じ取れなかった。
野良猫として生きていくつもりなら仕方ないけれど帰りたいのに迷子になっていたり
事故やトラブルや保健所なんかに連れて行かれたとしたらなんとかして救出しないと。
オレが今後どんな人生を送るのかわからなかったけれど「レインといっしょ」だけは決めていたから
希望が断ち切られたような致命的なミスをしたような暗澹たる不安の日々だった。
ある日の捜索後に今日も発見できなかったなとため息をつきながらレインハウスに戻ると
何事もなかったようにレインが布団の上で毛繕いをしている。
とても安心したしすごく嬉しかった。もう逢えないかもと思っていたからね。
そんでふとこんなことを考えた。
「もし100匹の黒猫がいたとしてオレはレインを見分けられるだろうか?」
そんな風に100匹の黒猫たちをを思い浮かべたらそれぞれのストーリーを書いてみたいと思った。
考えるより先に手が動いていたらしく気がついたら「No.1 ゼリー」を書き終えていた。
「アタマの中でだとしてもだ。せっかくこいつらと出逢ったんだ。どうせなら豪勢にやろう。
バカデカいレインハウスで100匹の黒猫たちと暮らしていこう。その資金か。むむむ。
いいや。物語だ。例の革命でのどさくさで詩人は裏技で超大金手に入れたことにしとこう』
これから登場していく100匹黒猫たち。
1 ゼリー 2 ハリー 3 ケーン 4 シルバ 5 ムーン6 ダイス 7 エル 8 アール 9 グレイ
10 ロボ 11 ノイズ 12 ミック 13 ジャガー 14 コーク 15 ルビー 16 ミスティー
17 ダイヤ 18 モンド 19 ねじ 20 ガンジャ 21 ピズム 22 キャッチ 23 ボウル
24 びりり 25 クロノス 26 ワルツ 27 ガラム 28 ジッポ 29 ギミック 30 シー
31 ゴーリー 32 サマー 33 フィル 34 バジル 35 パセリ 36 サイケ 37 デリック
38 ペニー 39 ダラー 40 そりた 41 スライ 42 ストーン 43 ドロップ 44 ラック
45 サイダー 46 キック 47 クール 48 ワラ 49 シガー 50 ロリー 51 ポップ
52 コーン 53 ペイン 54 アース 55 ひゅーず 56 ネオン 57 チック 58 タック
59 ロビン 60 サンダー 61 ナイツ 62 ルーズ 63 モーニン 64 アラン 65 どろん
66 ズズー 67 ヤマーダ 68 アンド 69 オーデ 70 コロン 71 レンズ 72 エア
73 ポッケ 74 ランプ 75 クロック 76 シュー 77 レモーネ 78 ペネタ 79 ファジ
80 キャンドル 81 シーブ 82 リーズ 83 へっく 84 シャミ 85 グースカ 86 タオル
87 モーフ 88 オメガ 89 エデン 90 チンプー 91 カンプー 92 ボーズ 93 ライム
94 サンズ 95 リバア 96 ドージャ 97 アーダ 98 コーダ 99 ハピネス 100 レイン